2016-09-05 夏の終わり 真夏のピークが去ったねってあの子がわざとらしく言って二人で笑った。 夏ももう終わりだねって言われると、なんとも言えない切なさに襲われる。 ボロいドアを開けると、つい一昨日までの夏の陽射しを忘れたかのような、生ぬるい風が肌に纏わりついたけれど、上着を取りに戻らないまま出かけた。 ”夏よまだ終わらないで” 今年の夏の始まりは悲しくて 今年の夏の終わりはやっぱり切ない。 誰も私の内側に気付きやしないし 誰も私の心を愛さない 今年の夏の終わりは、やっぱり切ない。